休憩も、ちゃんと参加のうち。自分のペースで楽しむバドミントン
体育館に来たからには、最後までたくさん動いたほうがいい。せっかく参加したんだから、一回でも多くコートに入ったほうがお得。スポーツの集まりに行くと、そんなふうに考えることがあるかもしれない。でも、バドミントンを楽しむ時間は、動いた量だけで決まるものでもないと思う。
今日はよく動けそうな日もあれば、少し体が重い日もある。同じ人でも毎回コンディションは違うし、ちょうどいい運動量も人それぞれ。今回は、サークルで気持ちよく過ごすための「休み方」と「ペース」の話をしてみたい。
周りと同じ量を動かなくてもいい
隣のコートで元気にラケットを振っている人を見ると、自分ももう少し頑張ろうかな、と思うことがある。誰かの元気につられて体が動くのは、みんなで遊ぶ楽しさのひとつ。ただ、その勢いに毎回合わせる必要はない。
年齢もレベルもさまざまな集まりでは、普段から運動している人と、久しぶりに体を動かす人が同じ場所にいる。女性や初心者も多いサークルだけれど、性別や経験だけで体力が決まるわけでもない。見た目ではわからない疲れもあるから、基準にしたいのは自分の体の感覚だ。
息が落ち着かない、足が思ったより動かない、集中が続かなくなってきた。そんな変化に気づいたら、いったん休むきっかけにしていい。痛みやめまいなどがあるときは、無理に続けないことが大切だ。
参加した時間の全部を、運動で埋めなくても大丈夫。よく動く人のペースを借りるより、今日の自分に合う量を探すほうが、無理なく楽しみやすい。余力を残すことと、楽しんでいないことは別の話なのだと思う。
休むかどうかは、早めに決めていい
休憩を取りたいと思っても、まだ動けるし、次の一回くらいは、と迷うことがある。特に初めての場所では、周りの流れがわからず、声をかけるタイミングを探してしまいがちだ。
でも、へとへとになるまで待たないと休めない、ということはない。プレーの区切りに、次はひと休みしたいと伝える。それだけでも、自分のペースを保ちやすくなる。体調について詳しく説明したり、休む理由を立派にまとめたりする必要もない。
休憩中は、水分を取りながら呼吸を整える。汗を拭く。暑さや寒さを感じたら服装を調整する。どれも地味だけれど、次に動くための大事な準備になる。運動に慣れていないうちは特に、疲れ方の目安を探る時間としても使える。
・喉の渇きを我慢せず、こまめに水分を取る
・プレーの区切りに、足元や体の様子を確かめる
・疲れが強いときは、再開を急がない
「もう一回できるかな」だけでなく、「今、気持ちよく動けるかな」と考えてみる。判断の軸を少し変えると、休む選択もしやすくなるはずだ。
休憩している人を、急がせない
自分のペースを守りやすい場所には、周りの人のちょっとした気遣いもある。休んでいる人を見ると、輪に入れていないのかな、誘ったほうがいいかな、と気になることもあるだろう。
声をかけること自体は悪くない。ただ、誘いを断られたら、その返事をそのまま受け取ればいい。もう少し休みたい人に、若いんだから大丈夫、せっかくだからやろう、と重ねて勧めない。悪気のない励ましでも、相手には断りにくさが残るかもしれない。
逆に、休んでいる間ずっと話しかけなければ、と気を回しすぎる必要もない。話して過ごしたい人もいれば、静かに息を整えたい人もいる。和気あいあいとした雰囲気は、いつも全員が会話をしていることとは違う。そっとしておく気遣いが、居心地のよさにつながることもある。
次のゲームに誘うときも、参加するかどうかを選べる聞き方にする。休むことに気まずさがなければ、動きたいときにも意思を伝えやすい。そんな選べる余地があると、体力や経験の違う人同士でも一緒に過ごしやすくなる。
帰るときの余力まで、大切にする
運動の予定を立てるとき、つい体育館にいる時間だけを考えがち。でも、終わったあとには帰り道があるし、家でやることが待っている場合もある。翌日に仕事や用事があるなら、その分の元気も残しておきたい。
だから、その日の満足度を消費した体力で測らなくていい。まだ動けそうなところで区切っても、物足りない参加になるとは限らない。最後まで動き切る日と、ほどほどで終える日。どちらが正解というより、その日の暮らしに合う終わり方を選べれば十分だ。
初参加なら、自分がどれくらい疲れるのかを知るだけでも収穫になる。ラケットは借りられるので、道具は室内靴があれば大丈夫。水分や汗を拭くものも用意して、最初から張り切りすぎずに過ごしてみてほしい。当日参加も歓迎だけれど、気軽に来られることと、無理をして動くことは別に考えていい。
たくさん打った日も、休みながら少しずつ体を動かした日も、自分で選んだ過ごし方なら、それでいい。次に体育館へ来るときは、何回コートに入るかだけでなく、どう休みながら楽しむかも予定に入れてみよう。